会社概要
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株式会社轍(わだち)コンサルティング
林田康裕
100万円
2014年1月
2018年1月
〒640-8303
和歌山県和歌山市鳴神156-8
・中小企業さんのコンサルティング
(マネジメント、マーケティング、セールス)
・美容室/治療院などの専門性の高い店舗の支援
・コンサルタント・士業などの
ひとり起業家さんのコンサルティング
・社員・管理職向けの企業研修
・セミナー・講演
TEL:090-7351-7579
FAX:050-3588-1337
info※ltv-design.com
※を@に置き換えて送信してください。
価値観が変わった出来事・・・
(伴走支援の源)
【目の前の方を目の前の方以上に信じ、さらなる可能性を見出す】
上記にも書いた通り、私は開業初年度、どん底の様な状態になりました。
「もうダメだ・・・」と本気で思いかけており、精神的にも崩壊寸前でした。もし病院に行けば、確実に鬱(うつ)と診断されていた自信があります。でも診断されるのが怖く、病院にもいきませんでした。
しかしその時、ある社長さんが私の姿を見るに見かねて、助けてくれたのです(ちなみにその社長は、私がサラリーマン時代のお客さんでした)。人生最大のピンチとも言える状況から、この社長さんが這い上がらせてくれました。(詳細には触れませんが、「こうすればwinwinだろ?」と言いつつ、本当は私にしか利益がない様な飯のタネを提供してくれたのです)
しかし、、、私はこの直前に詐欺で大金を失っていたので、人間不信そのものでした。
サラリーマンの様に「守られた人生」から脱し、すっ裸になった開業初年度の出来事ですから、私にとってはあらゆる世間への目を書き換えさせられる出来事でした。
そして、この社長の心からの優しさに対し、
「どうしてここまで優しくしてくれるのだろうか?」
「あとで何かしら利用しようと思っているのではないか?」
こんな風に思っていました。この社長を信じ切る事ができなかったのです。
(今思うと、本当にヒドイ考えを持った人間でした、私は)
とは言うものの、この社長にはとても感謝していました。
私が今の仕事だけでしっかりやっていけるようになった事もあり、
約2年ほど、この社長との接点がなくなりました。
私の世の中に対する猜疑心から、この社長に近づきすぎない様に、という警戒心が働いていたのです。
しかし、感謝の気持ちを伝えたいし、近況報告にも行きたいと思っていました。
「仕事も落ち着いたから、あいさつに行こうかな」
そう思い、この社長のSNSを見ました。
すると、とても元気そうでした。
それを見た私は、
「挨拶はすぐ行かなくてもいっか」と思い、訪問は後日にしました。
そしてその2カ月後位に、その会社の従業員さんからお電話が。
「林田さん、実は○○社長、昨日亡くなったんです・・・」
意味が分かりませんでした。
SNSでは元気そうだったのですが、実はガンを患っており、急変してお亡くなりになられたのです。
しかし、それだけではありませんでした。
亡くなったご連絡の後も通話を続けてお話をお伺いしていると、
「林田さん、社長はね、『林田くん、あいつどないしとんねん。大丈夫やろか?』と、ほぼ毎日の様に言ってたんですよ。私も、なんでそこまで林田さんの事を思うのかな?と思っていたくらいです。」
と言っていたのです。
私は、騙される経験をした事から、これだけ私の事を考えてくれていた社長の事も100%信じ切る事が出来ていませんでした。しかしこの従業員さんからのお話をお聞きし、私の器の小ささ、不甲斐なさ、社長への申し訳なさ、人間性の欠如など、とにかく自分のダメさ加減を思い知らされました。
通夜では、親しい関係の方が棺の中の顔を見ていました。しかし私は、社長への申し訳なさから、棺の中の顔さえ見る事ができませんでした。社長がいなくなる悲しさへの涙よりも、社長への申し訳なさによる涙が止まりませんでした。
1週間後位でしょうか。少し冷静になってきました。
この社長がお亡くなりになり、今までのお付き合いを振り返りました。
私はなぜだか、辛い時は必ずと言ってよいほど、この社長のところに訪問していました。
そして、「お前は絶対大丈夫だよ」と、いつも言ってもらえていました。時々ではなく、いつも、なのです。
その「大丈夫」の根拠は、私には分かりません。プラシーボ効果というのもあるでしょう。
でも、その言葉を掛け続けてくれたおかげで、何とかやっていけそうだという気持ちになれていました。
だからこそ、この社長にすがっていたのだと思います。
この経験から私は、目の前の方を目の前の方以上に信じるだけではなく「信じ切る」事の大切さも教えてくれました。
私はこの社長に何のお返しもできませんでしたが、この社長は私に「ペイフォワード(恩送り)」という言葉を教えてくれた事を理解しました。「他の方にそうしてあげなさい」と言い残してくれた気がしています。
自分の可能性を信じ切れずに人生を終える人は多いと思います。
しかしそんな時に、そばに自分を信じてくれる人がいるなら、その人の人生が大きく変わるかもしれません。
という事を、この社長から教えてもらったので、今度は私が他の方に対し恩送りをする番だ、という気持ちで日々過ごしている(つもり)です。
「自分の事を自分以上に信じてくれる人」の存在は、さらに飛躍する為にはとても重要だと思います。
商売をしていると、八方ふさがりになる事もあるかと思います。
「この状況をどうすれば打破できるのか?」
「この先、自分はどうしていきたいのか?」
「なぜいつもこの様な考えになってしまうのか?」
などなど、今の自分の現在地が分からなくなるとか、自分が正しい判断が出来ているかどうか見えなくなるという事もあるでしょう。
こういった時は、冷静に判断できないものです。その結果、さらなる活路が見出せなくなります。
その様な状況の時に、私はこの社長からの教えを活かし、目の前の方を目の前の方以上に信じ、その可能性を見出し、実現できる所まで支援する事こそが自分の存在意義だと考えています。
「自分を信じ続けたい」
そう思っている方の支援を、「伴走支援」というスタンスで今後もやっていく事が自分の使命と捉え、実践しています。