林田です。
今日は従業員さんを雇用している
経営者さん向けの話です。
「任せる」と「信じる」の違いについて。
「信じてるから任せるね」
僕がマネジメントを学ぶ前は、
この言葉に違和感を感じませんでした。
(僕もやってました)
信頼している従業員であっても、
任せっぱなしでは進みません。
1週間後、1か月後に
「あれどうなってる?」と聞いても
まったく進んでいない、ということは
珍しい事ではありません。
「信じる」というのは、
「あなたは絶対にできるようになる」
という事を信じるという事になります。
その方の未来を信じるという事ですね。
そしてこの解釈を間違えてしまうと、
「信じる=任せる」になってしまいます。
「信じる=任せる」になると、
カンタンなひと言を伝えただけで
その後の進捗管理も行うことなく、
尻切れトンボで終わってしまいます。
これが進まない大きな理由の1つです。
人を信じるのと、
人の能力を信じるのとでは、
まったく意味がちがいます。
もっとも良くないのは、
「彼/彼女はこんなタイプだから」という
人を人として評価する考え方です。
どんな従業員であっても、
業務ごとに得意・不得意があります。
「任せる」は、業務レベルの話です。
「信じる」は、人に対する評価です。
これを混在させてしまうと、
業務が進まないどころか、
一向に従業員が育ちません。
「任せ方」に関してのご相談も多く
お受けします。
任せ方以前に大切なのは、
その従業員に対する評価を細分化して
行えているかどうかです。
これをしっかりと行う事によって、
従業員のさらなる可能性を見出すことが
できるようになります。
ぜひ、各従業員の業務ごとの評価を
いま一度言語化してみてくださいね。
「任せる」と「信じる」のちがいが
より明確になると思います。