あなたの自己変容を支援する
伴走型コンサルタント
わだちコンサルティングの林田です。

あるクライアントさんがおられます。
臨床心理士さんです。

今日のメルマガはこの方の許可も得て
書かせてもらっております。

お悩みは、
「傾聴」がうまく出来ない、
との事でした。

臨床心理士さんの学びでは、
クライアントさんの心理的回復を
目的とされています。

そして傾聴においては、
「安心」「受容」「共感」を軸に
学んできたとのこと。

そしてそれらを学ぶために、
理論や技法をたくさん得たそうです。

マイナスをゼロにするのではなく、
ゼロをさらにプラスに持っていく様な
支援をここ最近、開始したそうです。

いわゆる、行動変容の支援ですね。

でも、、、
それが上手く出来ないとの事。

ご自身で言われているのは、
「傾聴におけるマインドセット」が
自分には不足しているとの事でした。

どんな道においても、
どれだけインプットを繰り返しても
成果を出せないことがあります。

成果を出せる/出せないのちがいは、
僕は「マインドセット」にあると思います。

たとえば傾聴においても、
「聴き手が持っている辞書を見る」か、
「相手が持っている辞書を見に行く」か。

もし、
聴き手である自分を軸に傾聴すると、
自分の辞書、すなわち、自分の心の中と
答え合わせを試みます。

結果的に、
「〇〇ってこと？」
「すなわち、△△って事でしょ？」と、
聴き手の心の中から答えを見出そうとする。

いっぽう、
「相手が持っている辞書を見に行く」は、

・この人はどういう基準を持ってるのか
・こんな時、どう考えているのだろうか
・いまの事象をどうしたいと思ってるのか

と、聴き手である自分ではなく、
相手の価値観や基準を知ろうとします。

そりゃ、相手の満足感は全く違いますし、
行動変容においても１８０度変わります。

「やり方」ばかり学んでも、
成果が出るものではありません。

やはり、マインドセット。
すなわち、「考え方を上書きする事」が
パラダイムシフトの源です。

支援者の仕事においては、
特にマインドセットの書き換えが
出来るどうかが大きな違いになります。

セルフイメージにおいても同様ですね。

「主役を張りたい」というマインドで
傾聴はできない、って事です。

何度もメルマガで言ってますが、
ＶＵＣＡという時代。

自分のなかの納得解、すなわち、
「それがやりたかったんだ！」
を見出す事が、ちがいを生み出す違いです。

今日（こんにちの）ような複雑な時代こそ、
自分と向き合う/自分を知るための
時間が必要だと僕は思います。