あなたの自己変容を支援する
伴走型コンサルタント
わだちコンサルティングの林田です。

「志」と「願望」のちがいについて。

経営者として、
「従業員にもっと動いてほしい」
「自分の想いを理解してほしい」
と思う場面は多いかと思います。

ところが、現実には、
・なかなか従業員がついてきてくれない
・熱意を込めて話しても、反応が薄い
そんな経験をお持ちの方も少なくありません。

ある製造業の社長さんも、
同じ悩みを抱えていました。

カンタンに言うなら、
「売上を上げたい」
「効率を良くしてほしい」
と日々、従業員に伝えていたのですが、
一向に社内の空気は変わりませんでした。

なぜ動かなかったのか。

当たり前の話なのですが、
「願望ベースの発信」だったからです。

売上を上げたい、効率を良くしたい。
もちろん大事なことですよね。

しかしそれはあくまで「経営者の願望」。

従業員にとっては、
「社長の欲求」にしか聞こえません。

ところが、
ある頃からこの社長が視点を変えて、

「うちの製品を通し～を作りたい」

「うちの会社で従業員の〇〇を
　実現できるようにしたい」

という感じで語りはじめてから、
少しずつではありますが、
従業員が主体的に変わっていきました。

冒頭に書いた、
「願望」と「志」のちがい。

願望は、私利私欲であり、
自分を動かす力です。

そして志は、
世の為人の為に何かをやろうと
思うことです。

経営において人がついてくるのは、
「社長の願望」ではなく、
「社長の志」に共感した時です。

シンプルな話ですが、
志があるはずなのに、願望で語っていると
伝わるべき事が伝わりません。

要は、自分軸での発信をしてるだけ。

「内なる志」があるにもかかわらず、
それを言語化できていない経営者さんは
メチャクチャ多いです。

これは僕が今の支援スタイルを通し
よ～く感じるところです。

ビジョンやミッション再構築の支援を
求められる事も少なくありませんし、
ここは壁打ちによって自ら納得できる
言葉になるものです。

自分の願望には必ず、
志もセットであります。

そして志を言語化することも
経営者さんの大切な仕事です。

『自分に気づくこと』って、
あらゆるノウハウを学ぶよりも
数十倍、大切な事だと僕は思います。

他者に言われるより、
自らの中から沸き起こる感覚。

折れない取り組みをしたい方は、
自分を掘り起こす機会をぜひぜひ
持ってみてください。