あなたの自己変容を支援する
伴走型コンサルタント
わだちコンサルティングの林田です。

ある中小企業経営者さんから
ご相談をお受けしました。

その会社は今年の春、
大口の取引先さんが出来たとの事で、

従業員さんにさらなる従事意欲を願い
社長から従業員教育のご依頼を頂いた、
そんな感じです。

僕は取引開始の入り口は絶対に
こうでなくてはなりません、
という設定をしていません。

そして今回はまず、
従業員さん何人かとオンラインで
面談させて頂く事にしました。

面談をし、すぐわかった事があります。

それは、、、
「盛り上がっているのは社長だけ」
という事です。

大口取引先さんが出来た。
それは会社にとっても良い事でしょう。

ですが、社長以外の従業員さんは
このことを誰も喜ばしく思ってません。

というのも、
取引開始に向けたあらゆる取り組みは
すべて社長が行っていたとのこと。

従業員さんとの面談では、
「社長がひとりで何でもやるんです」
「僕らは社長の指示に従うだけです」
こんな感じの発言でした。

そして、
「いま、会社が良くなってきてるから･･･」
と、社長が朝礼で言うそうなのですが、
「良くなってきている」と思っているのは
社長だけだ、という事でした。

自分がそこに関わっている感覚と、
貢献している感覚がなければ、
従業員の気持ちが離れていきます。

僕がよく感じるのは、
経営者さんが従業員の能力を過小に
評価しすぎている事が多いって事です。

なんでもやってきた経営者からすると
低く見えてしまうかもしれません。

でも、そんな事を思っているうちは
「自分は何も評価をされていない」と
従業員さんは思うでしょう。

「彼らのモチベーションが低い」
のではありません。

「彼らのモチベーションを高める為の
　取り組みをやっていないだけ」
です。

彼らの能力が低い訳ではなく、
彼らの能力を発揮する場、育てる場を
十分に設けていないだけです。

と、まずは自らが主体的な思考を
持てているかどうかが全ての始まりです。

周りがついてこないのは、
自らの主体性に原因があります。

というような事も、今回の本
「部下の良さを引き出すリーダー」
（ぱる出版）
に書かせて頂いています。

人は、指示や命令だけでは動きません。
自分もそうですよね。

周りで起こっている結果と原因は、
すべて自分にある。

そう考える事こそが、
主体的という事ですね。