あなたを伴走支援するコンサルタント
わだちコンサルティングの林田です。

ここ最近は、
中小企業さんはもちろんのこと、
従業員数が数百名以上の会社からも
ご相談をお受けする機会が増えてきました。

以前からよくお伺いしていたお悩みは、
「主体性のある人が育たない」
「指示待ちの従業員ばかりだ」
ということ。

このお悩み、
実は大手企業「の方が」抱えています。

主体性のある人が育たない理由は、
実はシンプルです。

それは、
「見えないヒエラルキー（階層）」
があるからです。

僕はメーカーで勤務した事もあるし
従業員１０名位の会社での勤務経験も
あります。

そのなかで感じたのは、
小さな会社のほうが、自分で考える人が
多かったということです。

とはいえ、どちらかと言えば、ですが。

大手企業でも主体性のある人が育たない
理由。

それは、実は上長の立ち振る舞い、
及び組織構造に原因があるのが大抵です。

分かりやすい事例で言うと、
部長がまあまあ良い意見を出し、
平社員がとても良い意見を出すとします。

この場合、部長の意見を採用される事が
ほとんどなんですよね。

会社で十分な実績を築けていない平社員の
意見は、軽んじられるどころか、
聴こうとさえしてもらえません。

日本の悪しき文化とも言えますね。

いま、このご時世だからこそ、
相手の話を「偏見ゼロ」で聴く。

本当に大切なことだと思います。

エンゲージメントの向上だとか、
心理的安全性が大切だとか、
うわべの言葉に囚われてはいけません。

根底にある「見えないヒエラルキー」を
壊さなければ何も変わりません。

上が偉い、下が間違っている。

自分が正しい、
彼（彼女）は「いつも〇〇だから」と
偏見を持つ。

この状況は、
テクニックで改善できるものじゃありません。

まずは自分自身の相手に対する考えを
上書きすること。

これが全ての始まりですね。

主体性のある人が育たないのは、
目の前の人に原因がある訳じゃありません。

私たち、もしくは組織側に原因がある事が
ほとんどです。

という視点で見てみると、
目の前の人より、こちら側が改善すべき
ことが色々と見えてくるのではないでしょうか。

接し方より、考え方。

これが大切、というよりも、
これがまず最初にすべき事ですね。